
4月の大人コースは
「絵本とは何か」
起源から表現の可能性まで
著 松本 猛
岩波書店 2,750円
「みやがわ書店」が28年前に「絵本と童話の店」にリニューアルした折、お客様方から「どうして絵本だけの店に?」とよく聞かれました。
その経緯は当店の過去に発行していた「みやがわブックだより」や、ホームページ、インスタグラム等でも発信しています。
当店を絵本と童話の専門店にしたのは、私自身の子育てを通して、絵本に対する思いが心の芯まで強く深く満ちたからです。
「いわさきちひろ」の絵本と原画に魅せられ、東京の「ちひろ美術館」「安曇野ちひろ美術館」等々、何度もバスツアーを企画し想いを深めました。また、松本猛さんには小俣図書館をはじめ、津市立図書館や県立美術館へお越しいただき、貴重な講演を拝聴いたしました。
松本猛さんは、更にご自身でも絵本『白い馬』等々、何冊か出版されております。当店も「大人コース」に御紹介をさせていただきました。
今回の『絵本とは何か』では、50年程前から松本さんが「絵本の文化的価値」と唱え続けられ、国内外の作品にも目を通し、絵本の歴史をたどりながら、絵本に関連する内容をあらゆる角度から読者にわかりやすく届けて下さいました。
この本の中に引用されている参考文献には絵本に限らず、辞典、図録、論文など多岐にわたります。きっと興味深くお読みいただけるのではと思います。ぜひ手にとってゆっくり読んでみて下さい。新しい「絵本の魅力」にきっと出逢えるはずです。
橋村孝子
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