「ひと粒のチョコレートに」
文 佐藤清隆
絵 junaida
福音館書店 2,200円
文を書いた、食品物理学教授の佐藤清隆さんによると、カカオが今にあるのは奇跡的だったのです!
地球の気温が低下し砂漠に覆われた氷河期、恐竜をはじめ多くの生物が絶滅しましたが、偶然にも、特殊な地形のアマゾン川周辺は奇跡的に熱帯雨林が残りました。気温が高く雨の多い熱帯雨林でしか自生しないカカオは、この地のおかげで絶滅することなく生き延びることができたのだそうです。
さて、この本では、1万年前のカカオと人類の出会い、カカオからチョコレートへと変身する過程、チョコレートの美味しさの正体など解き明かします。junaidaさんのかわいい絵、凝った装丁も楽しんでください。一粒のチョコレートには、偶然の不思議と美味しさを求めた人々の知恵がつまっています! (さつき)
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