我が家の本棚の一角にはクリスマスの絵本が何冊か詰まっています。娘たちが幼い頃に楽しんだ『まどからのおくりもの』、『クリスマスの三つのおくりもの』、クリスマスの意味を教えてくれる『クリスマスのものがたり』、そしてサンタさんのおはなしいろいろ…。これらの本が今でも店頭で人気なのは、懐かしく嬉しい気分です。
そんな中、童話屋の『しあわせなモミの木』が絶版になっていることを知りました。私にとってこの本は、アンデルセン『モミの木』と一緒に並べておきたい本なのです。アンデルセンが華やかな後の悲しみを物語るのに対して、『しあわせなモミの木』はゆっくりゆっくりしあわせを育てていくおはなしです。もみの木がそうであるように、読む者もじっくりしあわせを感じることができたのです。絶版はとても寂しいことです。ですが、この本の価値や温かさには変わりはありません。ますます大切にしていきたいと思いました。
店頭では今年も新刊を交え、クリスマスの絵本を集めました。皆さんの「とっておきの本」がみつかりますように…。 (さつき)
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