「ありえない!」
エリック・カール 作
アーサー・ビナード 訳
偕成社 1,760円
いろいろなものが次々とナンセンスショーを展開します。
ネズミが猫をひもでつなぐ?自分を映した鏡、そこにはゴリラが映ってる! そんなこと「ありえない!」
そもそも、愛と平和を物語るカールさんの本として「ありえない!」
15年間カールさんの本を翻訳してきたアーサーさんは言います。
「カールさんはこの本で何を残したかったのか。子ども達が絵を楽しみ、言葉を楽しみながら、現実社会の言動のギャップを見抜くこと、逆転や矛盾の中から本質を見抜くこと、そんな力がこれからの社会を生きていく子どもたちには必要なのだと考えていた。」
「ありえない」ショーは見方によっては「ありえなくないカモ」。今、正しいとしていることでも、もしかしたらそうでないカモ…子どもたちの幸福と発展を願う作者カールさんを信じて読んでみてください。
(さつき)
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