「けんちゃんのもみの木」
美谷島邦子・文
いせひでこ・絵
BL出版 1,760円(税込)
9才の息子を突然の事故で亡くした母、美谷島さんが語ります。
35年間の悲しみを受け止めてきてくれた「おすたかのもみの木」のことを。焼けただれた山に植えたもみの木。何度も会いに行ったもみの木。木は黙っているけれど,ゆっくり成長していきます。木は動かないけれど、季節を感じながら呼吸しています。いつもおすたかの山にいて、星になったいのち、苦しみを抱えた人たちを迎えます。
想い出と現実、そして目に見えない「いのち」、いのちのつながり、清らかな祈り。その表現、いせひでこさんの「色」がとても美しい絵本です。 (さつき)
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