『山はしっている』
作 リビー・ウォルデン
絵 リチャード・ジョーンズ
訳 横山和江
鈴木出版 1,650円(税込)
今月は絵をじっくり眺めてしまう一冊です。絵の中に光と空気が感じられます。日に照らされた一面は柔らかであたたかく、そして日が落ちるとひんやりと張りつめていく。そこに住む動物たちの生活がそっと語られます。楽しそうであったり、たくましくあったり、愛情にあふれていたり…山は、そんな「命」の営みがあることで活気づき、また、“生きること”と表裏の“どうしようもない事情”も知りつつ、生きものを優しく厳しく育んでいく。読んでいる私も同じ「生きもの」として、「山」の存在を感じていたい…(さつき)
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